フリー素材とは

フリー素材とは

フリー素材とは、無料で利用できる画像やデータのことを指します。Web上で配布されているものが多く、代表的なジャンルは、「音楽(サウンド)素材」「フォント素材」「写真(イラスト)素材」「AIが生成したAI素材」などがあげられます。コストを抑え手軽に利用できるという理由で、個人だけではなく大手企業にも利用は広がっています。(写真素材は、番組動画のテロップ、ニュースサイトのアイキャッチ、バナー広告、によく利用されています。)ネット上では、フリ素(そ)と略して呼称されることがあります。

このフリー素材を利用するには、2つの仕組みを理解する必要があります。

  1. 利用規約の範疇で利用できるもの
  2. CC0(パプリックドメイン)として著作権を気にせず利用できるもの

前者が利用規約に同意した上で自由に利用できるもの、後者は著作権の保護期間が切れたものや著作者人格権を行使しないものを自由に利用できるものです。性質はまったく異なり、理解せずに利用するとトラブルに陥る可能性があります。ここでは規約や権利について事例を含めて説明します。

ぱくたそ」は、写真素材のフリー素材として「無料写真素材」や「フリーストックフォト」と呼ばれています。(2022年10月からAIが生成したAI画像素材のフリー素材を公開しています)

事前に利用規約を確認しよう

利用規約とは、素材を使うにあたり細かく定められたルールのことです。各サイトごとに内容は異なり、素材を使うにはその規約に同意し遵守する必要があります。このルールがあることで、「フリー素材」という文化と権利が守られています。ぱくたそでは、「ぱくたそのご利用規約」のページで確認できます。

利用方法は、配布元によって対応が違います。例えば、ダウンロードした素材を加工できるのか、再配布できるのか、他の素材サイトでは問題がなかった使い方が、禁止事項だったということも多々あります。加工を許可している場合でも、加工して利用する際にはクレジット表記が必須だったり、配布元のリンクを掲載する条件がつくサイトもあります。また、個人利用は無料ですが、商用利用は有料にするといったケースも存在しますので、自分がどういった目的で素材を利用するかについても、改めて認識した上で利用する必要があります。顔が特定される人物・モデルの写真はモデルリリースの取得の有無も確認しましょう。

フリー素材は気楽に使える素材として重宝するものですが、正しく利用しなければ、トラブルが発生しますので、確認は怠らないようにしましょう。

フリー素材の著作権

利用規約に著作権の取り扱いが明記されている場合は、規約を遵守する必要があります。(明記されていない場合もありますので注意してください。) 余談ですが、フリー素材の「フリー」という言葉の意味は、「無料」「自由」ですが、素材業界では、「著作権フリー」「ロイヤリティフリー」、という意味合いで呼んでいるところもあります。解釈は利用者に委ねられており、業界の取り決めはありません。大変紛らわしいのが現状です。

フリー素材と聞いて、「何にでも自由に使えるもの」だと判断する人は多いです。禁止事項に抵触(不正利用)すると訴訟問題になります。過去に有料写真素材サイトのアマナイメージズ社が著作権侵害の賠償請求で全面勝訴した判例があります。
フリー素材と著作権、判決から見る使いやすい写真素材サイトとは、

フリー素材サイトと有料素材サイト

ぱくたそ」は、会員登録せずに無料で何度もダウンロードができるフリー素材サイトです。イラストの素材サイト「いらすとや」さんも同じく、会員登録不要でダウンロードに制限をかけていません。

しかしながら、有料の素材を販売しながら一部を無料で配布するサイトも「フリー素材サイト」として認識されており、検索して無料だと思って利用したら有料だったというトラブルは増えています。「無料」や「タダ」といった言葉を使い課金させるような有料素材サイトは多く、海外だけではなく国内にも存在していますので、会員登録が必要で後々課金されたり、ダウンロード制限が設けられていたり、無料なのは低解像度のみだったり、利用するサイトは本当に「フリー素材サイト」なのか確認するようにしましょう。

著作権フリー(CC0)について

著作権を気にせず利用できる「著作権フリー」と呼ばれるものの大半はCC0(パブリックドメイン)と呼ばれ、一切の制限なく自由に使うことができます。販売、改ざん、アダルト利用、作品を自分の物として発表しても違反にはなりません。

参考:すごくわかる著作権と授業

利用者にとって使い勝手のよい写真であることは間違いありませんが、著作権フリーの素材サイトは数える程度しかありません。よくあるCC0のサイトは、他の写真サービス(API)を横断して表示するコンテンツ量産型の仕組みが多いです。要はCC0とタグ付けされた写真を自サイトでまとめて表示した形です。運営者の事前チェックは皆無で、出元が不明なものや他人の著作物をCC0で公開しているところも多くあります。サイトに著作者人格権を行使しないと書かれていたとしても、元の画像は他所の素材ということもあります。
確認していますか?フリー素材サイトの利用規約とCC0の注意点 | ぱくたそ公式ブログ

過去にぱくたその写真が許可なくCC0のサイトで二次配布されていたことがありました。また、ぱくたその写真素材をCC0だと勘違いして大手写真素材サイトで売買を行っていたケースがあります。

Shutterstockに不正販売された写真の補償や今後のやり取りについて|フリー素材のぱくたそ公式ブログ

ぱくたそのフリー素材はCC0ではありませんので大問題です。事前にサイトの運営体制を確認しておきましょう。

「ぱくたそ」のフリー素材の特徴

「ぱくたそ」は会員登録なしで素材をダウンロードできるサイトです。利用規約は、運営関係者のフバタロウさんにリーガルチェックをお願いした上で公開しています。禁止事項さえ守っていただければ基本自由にご利用いただけます。また、二次利用を認めているサイトは、国内では、ぱくたそだけです。

くわしくは、ぱくたそのコンテンツ制作・運営ポリシーをご確認ください。